文科省事業である「就業力GP」については、このメルマガをご覧の皆さまにも関係している方が居られると思いますが、これが事業仕分けにより中断するという連絡が新年早々に飛び込んできました。既に来季授業の手配に入っている時期に大変なことですね。私が研究室を戴いている法政大学もその中の1校ですが、来る2月23日(木)に公開シンポジウムを開催し、我々の活動報告を行います。学内・学外の多くの意見交換できればと思います。
このシンポジウムは、今回の文科省の連絡に際して企画したものではなく、当初からこの1年間の活動報告として計画されていたものです。大学の授業は必ず就業力(仕事に就く力、仕事をやりきる力)につなげられるという信念でいろいろな試行錯誤をして参りました。主に以下のようなものですが、今回のシンポジウムではこれらの開発・試行状況を各担当教員がご紹介いたします。
1.大学の学びを就職・仕事につなげられる授業の開発
2.就業力が評価出来る手法(アセスメント)の開発
3.他大学でも利用展開できるビデオ教材の開発
まだまだ試行錯誤の段階のものも多いですが、今年の目標はこれらの成果を法政大学だけではなく、広く他大学の教職員や企業人事の方々にも評価して戴き、そのご意見を伺いながらより世の中で通用するものにしていきたいということです。そして、その成果を社会に返していきたいと思います。
そんな中で今回の事業中断の告知は、いきなり梯子を外されたような気分でした。しかし私は、これは本当に大学が主体性を発揮できるかどうかの試練であり機会だと考えています。学内連携のみならず、学外連携、産学連携、そうした理想を実現できるかのチャレンジです。
入学時期の変更等の改革も良いでしょう。しかし、本当に成すべきことは授業改革であり、その魅力から学生を惹き付け、育て、企業に自信をもって推薦できる人材にする。そして企業からも選ばれる。そんな初夢を今年は実現に向けて踏み出したいと思います。就業力の育成は授業を通じた就職支援、法政大学の覚悟を聴いて戴ければ幸いです。
以下、参考サイトURL:
▼法政大学就業力GPシンポジウム案内(どなたでも参加できます。)
http://3step.hosei.ac.jp/data/2011/12/5cbf529c8ae5ffe35e79e8ef7496e242.pdf
▼法政大学就業力GPニューズレター(第10号)
http://3step.hosei.ac.jp/data/2012/01/65e7f00ec55f6a9bb15b42dfa67e450f.pdf
▼法政大学就業力GP広報サイト